飛行機雲時々桜の若葉

カラリとした空気

青色を貫く一筋の飛行雲はまるで一筆書きをするように悠々と空を翔ぶ

少し陰った夕方の日差しは電線を境に地面を夜へと誘い込む。

蜃気楼の立たない路面はしかし確かに熱を帯び着々と夏の足音を響かせる。

あれほど賑やいだ桜並木はすっかりただの散歩道へと戻っていった。

花は散りどもそこに新たな若葉を芽吹かせているのに、人間はあまり目を向ける事はない。

じわりと汗ばむ日中も日が落ちれば身震いをする程気温は落ちる。

まだまだ春だと主張しているのかもしれない。

長い休みを隔てた先は大抵憂鬱な日常が待っているという。

その営みこそが生命の循環とも呼べるというのに。

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